こんにちは。キャリアアドバイザーの桜井と申します。
今回は、リモートワークをテーマにコラムを記載いたしました。
（１）リモートワークの現状
コロナウイルス流行を機に、リモートワークを導入する会社が増えました。
コロナウイルス流行前は、転職希望条件にリモート勤務を挙げる方はほとんどいませんでしたが、今やリモート勤務が導入されていることを条件とする求職者は、非常に多い状況です。
その理由においては、大きく二つに分類されているように感じます。
一つは、プライベートとの両立（お子様の送り迎えや、業務終了後すぐ自分の時間として過ごすことが出来る等）、集中力をあげ生産性を高めたい、通勤時間を無くしたい等、リモートワークありきで働きたいという考えを持っている方、
もう一つは、天候不良や体調がすぐれない場合、無理なく仕事ができる体制が整っているとよいという、いわゆる会社の柔軟性の有無を指し示す材料として、判断基準を置かれている方のどちらかという傾向にございます。
一方、実態としては、リモート体制が整っていても、原則的に出社としている企業が多くみられます。
その理由としては、出社した方が生産性の高さを感じている、特に管理部門はチームプレーであることも多いため、リアルな場でコミュニケーションを図ることで、仕事の進めやすさにもつながると考える企業が多いためです。
弊社に登録いただいた候補者にリモートワークに関するアンケートを行ったところ、下記のような結果が出ました。
リモートワーク経験者が、継続して希望されるというのは想像がつくかと思いますが、
リモートワークが合わなかった経験をした方が出社を、現職出社の方がリモートを希望されるケースが多いという、意外な結果が出ました。
リモートワークが合わなかった経験をした方によると、
「入社時からすぐリモートワークだったため、業務のキャッチアップが難しかった」
「先輩社員が個々で仕事スタイルを確立していたため質問が出来ず、またコミュニケーションを深めることが出来なかった」
「周囲とのかかわりが希薄だったことから、組織の一員であるという意識を持つことが持てず、やりがいを感じられなかった」
「相談しながら業務を進めた方が、アイディアが生まれる」ということがあったようでした。
リモートワークが故の難しさを感じた方も多かったようです。
上記から、リモートワークが導入されている企業において、入社後のＯＪＴは対面で行っているかどうか、社員同士の関係性が良好で相談しやすい環境であるかどうかも非常に大切ですね。
次回のコラムでは、リモートワークの心得について、発信してまいります。