こんにちは。キャリアアドバイザーの桜井です。
前回は口コミサイトのからくりと注意点を記載させていただきました。今回はその続きです!
(3)価値観は人それぞれ
では、感情が入っていなければ信じてよいのか?と思うかもしれませんが、
感情が入っていないとしても、投稿者の価値観により感じ方が変わり、それにより感情の記載はなくとも、偏った表現になっている可能性がございます。
・成果主義=成果を出さない人は評価されない
・明るく元気で貪欲に数字を追う人が多い=体育会気質のある人でないと合わない
・オフィスが静かで集中しやすい=殺伐としていて質問が出来ない
・社員同士の仲が良い=馴れ合いが面倒な環境
上記のように、ポジティブともネガティブとも捉えられる情報は、
投稿者の価値観によって、脚色されてしまったり、過剰な表現となっている可能性もあり、
良い情報を信じて期待して入社したけれども、「あれ?違う…」と、現実との乖離が発生することもございます。
最終的には見る方の価値観によって捉え方が180度変わってしまうということです。
(4)まとめ
上記のことから、口コミサイトは結論として「一つの情報源としての参考程度にとどめる」ということです。
仕組上、ネガティブな情報が多いのは当たり前であること、
ネット上で匿名であれば色々な方が色々な表現を用いて投稿ができてしまうこと、
そしてとても良いポジティブな情報が多いことについても、本当に良い会社が口コミサイトに多く書き込みがあるという「事実」をどのように捉えるか?だと思います。
筆者自身は「火のない所に煙は立たぬ」の考えです。
例えば就職戦線で常に評価が高い大手総合商社の口コミは従業員数に対して口コミ数は少ないです。
一方で、世間を騒がしているような同規模の大手企業については書き込み数が多い所は何十倍の書き込みがあります。
これは、結局は「投稿者=転職希望者」なので、「口コミが多い企業=離職率が高い企業」という見方もできてしまうと思っています。
また、あなたにとって正しい情報になるとは限らないため、リアルな情報から志向や適性に合わせて選択・判断されることをお勧めしております。
弊社のようなエージェントは依頼企業からの情報だけでなく、転職者との面談で様々な情報をキャッチしております。
一面的な情報だけで早計な判断はせず、そういった情報もしっかりと混ぜ織り込んだ上で、自分が信じる情報として方向性を決めることが重要です。