こんにちは。キャリアアドバイザーの桜井と申します。
今回は、口コミサイトについてをテーマに記載させていただきます。
求人サイトで気になる企業を見つけたり、エージェントから「おすすめ求人です!」と紹介をされると、
【○○(会社名) 評判】などで検索したことはありませんか?
転職活動を行っている方は、転職したい何かしらの理由や目的をお持ちかと思いますので、候補先企業がどのようなところか、気になるのは当然かと思います。
実際に在籍されている社員or元社員の方が投稿されている口コミサイトの情報はリアリティがあり、参考になるのは事実です。
しかし、すべてが正しい情報というわけではなく、場合によっては大切なご縁を逃してしまうこともございます。
(1)口コミサイトは基本的に退職予定者が書き込むという事実
そもそも、口コミサイトのからくりをご存じでしょうか?
会社の内情を書くことにリスクを感じる方も多いのではないかと思いますが、それでも口コミサイトに情報が増える理由は、口コミサイトの仕組みにあるのです。
まず、ユーザー自身が転職を検討しており、転職先企業の口コミを知りたいと思って検索し、転職先企業名の情報を閲覧します。
しかし、一部情報以外は「現職の情報を提供(=投稿)しないと、閲覧することが出来ない」のです。
そしてその先の情報を閲覧するために自らが「投稿者」となります。
投稿者の多くは転職を検討している、または現職を辞める方向で考えている方が多いことから、「批判的なことを書きなさい」という方向性での誘導はないものの、基本的に退職予定者が投稿することがそもそも「ネガティブな内容」になってしまう可能性が高いということです。
これは、サイトの仕組み上ごく当たり前のことであり、むしろポジティブなことばかり書いている、という会社があるのであれば、個人的には逆に違和感を抱きます。
ということで、口コミサイトというのは、「基本はネガティブ情報が多い」という角度から見た方が、バランスは取れるかもしれません。
(2)注意すべき点
では、(1)を踏まえた上でサイトを見るにあたり、さらに気を付けるポイントはあるのでしょうか?
◆投稿日付が古い!
口コミの投稿を順番に見ていくと、最新の投稿を見ていたつもりが、気が付いたら1年以上前、中には5年以上前の投稿であったということはございませんか?
「数年で大きくは変わらないでしょ?」と思われるかもしれませんが、数か月~数年の間に、会社の状況や方向性が大きく変化している可能性は十分ございます。
例えば、「パワハラ気質な上司がいる」という投稿があったとしても、その上司はもういないかもしれませんし、改良するため組織体制を変更している可能性もございます。
ハードワークのため、離職率が高いという情報においても、働き方の改善が行われ、解決されているかもしれません。
◆投稿者の主観的意見が強く入っている
同じ会社であっても、部署、ポジション、業務内容、上司・部下との関係性によって、見え方や感じ方、抱く課題は変わると思います。投稿の内容が、あなたに関係するとは限りません。
①であげたパワハラ気質な上司においても、同じことが言えます。
また、例えば「上司に好かれた人だけが評価される」という内容が最新の投稿としてあったとします。
「上司に好かれた人」の定義は何でしょうか。この表現だと、「上司の懐に入り込んだお気に入りの社員だけが得をする」と、捉えられるかもしれません。
しかし、成果を上げるために数えきれない努力をしているかもしれませんし、仕事への取り組む姿勢や人間性など、誰からも評価されるべき方であれば、納得できませんか?
投稿からだと見えない背景がございますので一概には言えないのです。
続きは次回のコラムにて!