こんにちは。キャリアアドバイザーの桜井と申します。
皆様は、エージェントからの紹介や媒体等を通して、エントリーする際に、どのくらい企業のことを理解した上でエントリーされていらっしゃいますか。
恐らく多くの方は、どのような事業を行っている企業かをざっくりと把握した上で、職種における業務内容や、ご自身の求めたい条件にマッチするかを確認した上でエントリーし、書類選考通過・一次面接となった際に企業のことを調べ、面接に臨まれるかと思います。
たまに候補者の方より、「企業研究方法がわからない」というご相談を受けることがございますが、皆様はどのように対策・ご準備をされていらっしゃいますでしょうか。
尚、面接時に会社の事業に関して詳細に説明を行っていただいたという経験をされた方もいらっしゃるかと思いますが、会社説明を行っていただけるとしても、「企業のことを初めて知った」ということがないよう、しっかりと企業研究を行った上で面接に臨むことが大切です。
今回は、弊社エージェント目線での、お薦めの企業研究方法について記載いたしますので、少しでも悩まれている方は、是非ご参考にしていただけますと幸いです。
(1)企業研究が必要な理由
①志望理由に組み込んだり、面接内でのやりとりや質問等を充実させるため
志望理由について、特に、管理部門=事務職のスペシャリストとなり、どの企業・職種でもスキルを活かすことが出来ることから、管理部門以外の職種と比較し、「この会社を選んだ志望理由」について考えることは結構難しいかと思います。
そもそも、企業側も「職種の経験者」を採用するために採用活動を行っているのだから、スキルがあれば企業への理解は必要ないのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 実際に企業側も、経験者枠での採用においては、候補者が職種・業務内容や、条件等を加味し、エントリーされていることは十分理解されていらっしゃいます。
しかし、企業としては、候補者が入社することで、会社の成長や課題解決、組織強化に繋がるかどうか、候補者が中長期的にご活躍できるかどうかを、採用活動において非常に従事されるケースが多く、そのためにどの程度企業のことを理解して面接に臨んでいるかどうか、会社のことをどのくらい理解しているかだけではなく、臨む真摯な姿勢を見られてるということにもなります。マナーと言っても過言ではございません。
よって、「経理として、○○の経験を活かすことが出来そうだから」「法務として、△△にチャレンジしたいから」という職種・業務内容面や、条件面のみにフォーカスを当てた志望理由をお伝えると、企業によっては、「職種の目標を叶えることが出来れば、どこの企業でもよいのか?」「うちの会社のことをよく知らないで受けているな」というように、志望度が低いとネガティブに捉えられてしまうこともございます。
もちろんキャリアの面からお伝えすることも大切ですが、企業を理解した上での志望理由や、ご自身との共通点なども交えながらお話が出来るとよいでしょう。
これを「恋愛」に置き換えます。
「恋人がほしいから」「一緒に出掛ける相手が欲しいから」という理由でアプローチされるよりも、「あなたが良い、なぜならば…」と、自身のことを知ってくれた上で、理由を添えてアプローチされた方が嬉しいですよね!
恋愛で、相手を理解しているかどうかと同じくらい、面接時に企業を理解して臨んでいるかどうかは、大きなポイントになるかと思います。
②貴方が納得のいく判断をするため
シンプルな理由ではございますが、転職は貴方の人生に関わる非常に大事な節目になることと思います。
弊社が候補者の方とご面談を実施する際に、転職を考えたきっかけを伺うのですが、「入社時に、会社のことをあまり理解していなかった」という理由で、ミスマッチや将来性に不安を感じている方が一定数いらっしゃいます。
「内定が出てからいろいろ調べればよい」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、面接だからこそ、フラットに聞きやすいことや、感じやすいことがございます。
これは「勉強」に置き換えます。
復習は、学んだことを定着させることを、予習はその日に受ける授業の内容をより深く理解することを目的として行われるものかと思います。ご面接も似ており、事前に予習(=事前の企業研究)を行うことで、面接を通しより理解が深まり、また疑問に感じたこと等を確認・質問することが出来、最終的な意思決定の判断材料とすることができます。
それでは、次回は具体的な企業研究方法について説明していきます。